SUMMER PARADISE2020 松倉海斗公演を見て
松 倉 天 才
もうこの一言に尽きる。松倉海斗の魅力が存分に伝わってくるソロコンだった。
事前情報では「ストーリーテイスト」なソロコンと言っていて、トラジャ一感受性が豊かな彼がどんな世界観のソロコンを作り出すのか楽しみで仕方なかったんですけど、舞台で培った表現力で、様々なテイストの曲を歌い踊り、毎回その曲の主人公が憑依していて、本当に想像以上に素晴らしい一つの「作品」だった。
オープニングはスタンドマイクでLIFE~目の前の向こうへ~(関ジャニ∞)。松倉くんっぽい選曲だなと思いました。真っ直ぐすぎる歌詞が彼にぴったり。次は自分のために(TOKIO)。この曲もメッセージ性が強くて、この2曲はこのコロナ禍でどうなるか分からない不安だらけの今の時代に対する、彼からの応援的な意味があるのかな、なんて思いました。
ここでストーリーテラーとまつくが英語で語り合う映像が流れる。
「お前の夢はなんだ?」
「僕の夢は最高の表現者になること」
「心揺さぶれる表現者になること」
「いつか僕らは夢の舞台で輝くんだ」
英語で言っているのは、Travis Japanが“世界”を目指していることを表しているんだろうな。ここで金刺繍の衣装で少年忍者をバックに従えたまつくが登場。そして流れるのは夢のHollywood(Travis Japan)。何この流れ。エモい。エモすぎる。私、松倉くんのソロから始まる夢ハリ大好きなんだよね~~~。これ、一人で生歌で歌いながら歌うの体力すごすぎん?センターで堂々と歌い踊る小柄なまつくが、とっても大きく見えた。いつもしずやばかり見ているので、こんなにも夢ハリのまつくが最高だなんて知らなかったよ。
彼らの夢の舞台は“Hollywood”。
続いてはSecret Code(KinKi Kids)。SHOCKで光一さんの下で育てられ、剛くんを崇拝している松倉海斗はもはや一人KinKi Kids。美しい舞台人っぽい立ち居振る舞いは光一くんを、魂のこもった力強い歌声は剛くんを髣髴とさせる。この人まじで天才すぎんか。
次はStreet Blues(関ジャニ∞)。これエイトの曲なんですよね!?こんなおしゃれでジャジーな曲あるんですね!?!?!?私、けっこうジャズも好きなので、まちゅパラの中で一番好きだったかもしれない。松倉くんのスマートで軽やかなダンスと透明感のある爽やかな歌声が、これまた素敵で。ジャジーな松倉くんほんとに良かった~!LIFEみたいに力強い曲も合うけど、こんな曲も合うんですね。
お次はpure(松倉海斗)。これはトラジャのYou Tubeのエンディング曲を作ろうの回で生まれた楽曲です。
Travis Japan 【エンディング曲制作】第2弾!今回も名曲・迷曲続々!
去年サマパラでも披露してくれたけど、こんなに大切に歌い続けてくれるまちゅ尊い…。
「その道は険しく難関だぞ」
「挫折や葛藤はつきものだぞ」
そして、Panic Disorder(堂本剛)。
pureまでは、Hollywoodを目指す青年が様々な経験を通して順調に一つずつステージを重ねてきたけど、この曲から挫折や葛藤を味わった時期というのを表現しているのかなと思いました。この曲初めて聞いたんだけど、剛くんが病気で一番苦しかった頃に作った曲なんだろうとすぐに理解できました。この曲を敢えて選ぶことによって、今まで松倉くんが抱えていた苦悩や葛藤を昇華させようとしていたのかなと思いました。ダンスに定評のある少年忍者の織山尚大くんとのダンスは、気迫がすごすぎて言葉が出なかった。恐らく、彼は軽い気持ちでなく、かなりの覚悟を持ってこの曲を歌ったのではないでしょうか。
その後はNEVERLAND(NEWS)。Jr.コーナーまで世界観を作りこんでくるのすごいな。NEWSの世界観が強すぎる曲をセトリに組み込んでくるの天才。曲もすごく好きで、これ絶対ヒロイズムさんだろうと思って調べたらやっぱりそうだった。
また忍者の子たちがめちゃくちゃいいんですよ。めちゃくちゃ豪華なソロコンだな~って思っていたら、曲のラストにローラースケートを履き、ピーターパンのような羽を頭につけて、大旗を振り回すいかにもジャニーズJr.っていう格好をした松倉海斗が乱入してくる。
この人、自分が作りこんだ世界観を自分でぶっ壊しにきたんですけど(笑)。
♪さうんどっうぃずざらぶっまじっくれいふぁいやうぉただーん♪って歌いながら、忍者の周りをぐるぐる回ります。怪しすぎる。
そして、忍者に「なんでローラー履いてるんですか?」と聞かれキレ気味に「夏だからに決まってんだろ!!!」と叫びます。もうほんとに松倉海斗おもしろすぎるんだけど。なんで夏と言えばローラーなんですか?
その後、忍者にも「ローラー履いて来い!」と無茶振りをします。え?この子たちHi Hi Jetsじゃないですよ?とまどいながらも、ローラーを履きにはける忍者の5人。そして、謎のドヤ顔で
「え~わたくし、この夏、ローラースケートはじめました」
は!?!?そして流れ出すパラダイス銀河(光GENJI)。松倉くん何故ローラーを履こうと思ったんだろう…。ぜひまちゅまるで解説をお願いします。
そして忍者も登場し、お世辞にも上手とは言えない危なっかしいローラースケートを6人で披露します。まぁでもとにかく楽しそう。次はジェットコースター・ロマンス(KinKi Kids)。これも本当に楽しそうで、大丈夫?こんなの見たら宮近海斗が嫉妬しない?って心配になりました。
次はHo!サマー(タッキー&翼)。夏!サマパラって感じ~!前日のしずやも夏を思わせる曲が多めだったけど、やっぱり夏うたっていいですね。
この後は、小MCがあって、その内容が毎回大体同じ件だったのもほんとおかしかった。本当におもしろい、松倉海斗。
そして「いつもはトラジャが横にいるから、一人だと心細さもあるんですけど…誰か遊びに来てくれないかな~。神様!僕の願い叶えてください!!!!」ってお祈りする小芝居が入り、見学に来たメンバーが登場するかと思うじゃないですか?
そしたらですよ!!!なんと!!!!!!!
Kis-My-Calling(Kis-My-Ft2)が流れ始めて、トラジャのメンバーカラーのアロハシャツを着て、それぞれの顔の形に切り取ったうちわを顔に当てた忍者の5人が出てきました。なにこれ。めちゃくちゃシュールな
光景だった。
Travis 生首 Japan。
人数足りなくて北川くんとか、緑と赤の半々のアロハシャツ着てWカイトの顔持っているし(笑)。忍者の子達、それぞれ特徴を捉えてポーズ決めてくれたり、台詞言ってくれたりして本当楽しかった。何よりめちゃくちゃ楽しそうだった松倉くん最高です。あと、川﨑プロのしめちゃんほんと好きだった。「キスしよっか?まだしない♡」。
ていうかうちわで顔隠しているから前見えないのによくあんなに踊れるよね。すごい。
ソロコンなのに、メンバー紹介ソング持ってくる川島、松倉怖い。そしてやっぱり松倉海斗って変な人。
次はMCへ。何も言わずカメラを見ながら水を飲んだり、急に「寂しいから側転します」と言ってステージの端から端まで側転してみたり、自由すぎるのですが(笑)。水飲むだけで笑い取れるのあなたしかいないですよ。ほんとおもしろすぎる。そして、一人でわざとフリーズして通信障害ごっこして散々遊んだあとに、忍者を呼び込み少しお話をするんだけど、なんだかまだちょっと少年忍者との距離感をつかめてない感じがとてもかわいかった。まつくもまだ22歳で全然若いんだけど、忍者の中に入ると何故だか急に醸し出されるおじさん感。小さいおじさんが若い子たちの会話に入れていない感じがおもしろかった。
この後は、松倉くんが初めてソロで披露した思い出の曲、秘密(二宮和也)。やばい、やばすぎるー!!!!!まつくの秘密が見られるとは。松倉天才。
まつくってこういう風に今までの自分の歩んできた歴史をすごく大切にしているっていうのが節々に感じられて、昔からまつくを応援している人は嬉しいだろうな~っていつも思っています。私もできることならば2010年に戻って、誰よりもキラキラな笑顔でしゃかりきに踊るちびまつくを見つけて、松倉担になりたいもん。小さい頃のまつくってめちゃくちゃかわいいよね…。
秘密を一緒に踊っている私を見て、夫に「なんで踊れるん…?」と気持ち悪がられました。
次はおうち時間で作ったという手と手(松倉海斗)を弾き語りで披露。まつくらしいあたたかくて真っ直ぐな歌詞がすごく良かった。そして、まつくの人生の指針となっているという、街(堂本剛)。力強い歌声で歌い上げます。私、松倉くんががなったときの“あ”の響きがすごく好きで。なので、♪タマシイがぁ~のとこ大好きです(何の報告)。
その後はTime(KinKi Kids)。NEVERLANDで途切れたストーリーが再び始まります。私はここからTravis Japanに加入した自分を表現しているのかなと感じました。「あの時」はTravis Japanに入った時なのかな~なんて。これは憶測でしかないですが、やっぱり既存のグループに加入するのって相当なプレッシャーがあると思うし、今までのトラジャのイメージもあるから、グループに入ることによって今までの自分を抑えないといけない、変わらなきゃいけない部分もあるだろうし、この曲では今までとは違う葛藤を表していたのかなと個人的には思いました。
次のFinally over(A.B.C-Z)では松倉くんの歌唱力に驚かされました。こんなロックテイストも似合っちゃうなんて、松倉くんやっぱり天才なのでは!?この曲ではTravis Japanで世界を目指す決意みたいなものを感じました。
ここで、再びストーリーテラーの映像。
「彼なら乗り越えることができる」
「なぜ言い切れるかって?」
「それは…」
「私“ストーリーテラー”は未来の僕だから」
「僕ら7人は夢の舞台で輝いている」
初めは「僕らは夢の世界で輝くんだ」と願望だったのが、「僕ら7人は夢の世界で輝いている」って現実になっているんですよね。なんちゅうエモい演出なんや。
そして星をめざして(NEWS)。星をめざしてって、NEWSが6人になって、活動休止して再始動した2007年の曲なんですけど、一度どころかもう何回死んで生き返ったか分からんので、どうしても私はネタにしてしまうんですけど、めちゃくちゃいい曲ですよね。最近また死んで生き返りましたけど。
今まで松倉くんは、特に固定されたグループに入るわけでもなく松田元太と松松として活動していて、でもそれはいつ離れ離れになるか分からない。そんな松松にTravis Japanというお家と家族ができて。こうしてソロコンを一人で作り上げてきた中で、トラジャに向けてですよね、「みんないるかい」って。こんなの軽率に泣くよね。
松倉くんってトラジャの中でもかなり独特な世界観の持ち主で、自分のやりたいことがどうしてもグループではできないもどかしさみたいなのを感じているのでは?と勝手に心配していて、だからこそソロコンを一番楽しみにしているんじゃないかなって思っていたんだけど、でも誰よりもTravis Japan7人を感じさせるコンサートで、Travis Japanの松倉海斗でいることを大切にしてくれているんだなと感じました。
この後のエナジーソング~絶好調超!!!!~も良かったな~。私は常々、トラジャって昔の嵐のような雰囲気があると思っていて。仲が良くて良くて良すぎる(by松田元太)。仲が良くて、でもそれが少し弱点でもある。いい意味で普通の20代の男の子って感じの彼らを見ていると昔の嵐を見ている気分になる。世の中に気付かれたら、こんな平和な子たちきっとみんな好きになっちゃうよ~~~~!!!!そんな風に思っているので、この曲を選んでくれたことが本当に嬉しかったです。嵐が作った曲なので、嵐のことを歌っているはずなのに、歌詞がびっくりするくらいトラジャにもリンクして。8・8に、「もう何もかも忘れて皆で騒げば今日はいい日だ」なんて歌われたらもうたまらんでしょう。「トラジャと皆が集まったら」絶好調超だよね。
そして、Summer Paradise。ここで歌うのズルいよ~~~~~~(涙)。ここ連日ずっとカラオケverは聞いているけど、誰が歌ってくれるの!?って思っていたら松倉くん、君か!!!!!!やっぱりこの曲を聞かないとサマパラは始まらない。歌詞がほぼ英語なのオシャレですよね。
ラストはTogether Now(Travis Japan)。1公演目からかなり全力で歌っていたから、これ3公演目まで持つのかな?と少し心配したけど、最後まで見事に歌い切っていて、彼の歌唱力の高さにはただただ脱帽です。本当にすごいわ。松倉海斗。早く世界は松倉海斗に気付いた方がいいですよ。
いや~~~~、まちゅパラ改め松倉海斗SHOWだった。素晴らしかった。しずパラの翌日で、私自身もかなり力を抜いて見ることができたのも相まって、本当に楽しかった。そして、松倉海斗のポテンシャルの高さに毎公演驚かされた。松倉天才。何度でも言いたい、松倉天才!!!!!!
トラジャとトラジャ担が悔しい思いをした去年の8・8。あれからちょうど1年後、1年前と全く同じ18時に幕があがったまちゅパラオーラスで、松倉くんは皆のあの日の思い出を、素晴らしいパフォーマンスで更新してくれました。本当にありがとう。普段あまりそういうことを言わないのに、最後「皆さん…絶対デビューしようね」と松倉くんは言いました。1年前、私ももれなく落ち込んだというか、これからトラジャはどうなってしまうんだろうという不安があったんだけど、今はデビューに向けて一つずつ階段を上っていく彼らの姿をリアルタイムで追っていけることに喜びを感じています。
いや~~~、トラジャってこの6日間見ていて、本当に個性が強くて逆によくこれだけ個性バラバラなのに同じグループだなって思い始めました。毎日毎日最高を更新してくれて、こんな最高な人が6人もいるのに、あともう一人いるんですよ。どうしましょう。死ぬ前の夢か、これは。
楽しいね。Travis Japanのファンって。毎日、一人ずつまたさらに好きにさせてくれる。
あと最後に一つ言わせて。松倉くんって身長低いけど(162センチ)、めちゃくちゃ手足が長くてスタイル良いですよね。なかなか7人でいると気付きにくいですけど、終始スタイルのよさが際立っていました。そして顔がいい。改めて見るとほんとに顔がいい。笑顔もめちゃくちゃかわいくて。私はなんで松倉担じゃないんだろうって何回も思いました。
残すはリーダー宮近海斗。